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ペルー共和国のルールメイキングに関する考察論文「公式な構造と非公式な力の相互作用」

本稿はJICA留学生インターンによる、RuleWatcherを活用したレポートです。各国の政策決定の過程、力学に焦点を置き、広くNGOや市民社会で活用いただくことを願い製作されています。


要旨

本レポートは、執筆現在、九州大学博士課程に在籍するペルーの林業技術者、アレハンドラ・サモラ氏により記された。彼女はペルーにおいて、地域コミュニティとの協力のもと、森林破壊と土地保有権の問題に携わってきた経験を持つ。執筆現在大学では、農村地域における女性の経済的・政治的エンパワーメントに焦点を当て、地域の力学がどのように参加と資源へのアクセスを形成するかを研究している。


このような経験や知識を元に、新たな情報収集を行い記した本レポートでは、ペルーの公式な制度的枠組みおよびルールメイキングプロセスを明示し、それに並行して存在する市民社会の存在や、非公式なルールメイキングプロセスを明らかにした。ペルーの市民社会は、NGO・労働組合・先住民団体・環境擁護団体などで構成され、彼らは政府の規制・限られた資金・内部の分断といった課題に直面しながらも、積極的に政策議論に参加し、改革に対する国民の支持を結集している。公的な制度が仕組みを提供し、非公式な動きが現実を左右することも多いという。ペルーの法的状況を理解するには、紙面上の法律を見るだけでなく、政治的・経済的・社会的な力の相互作用を認識することが必要であると筆者は結論づけている。


筆者 アレハンドラ・サモラ

発行日 2025年3月14日

テーマ:ルールメイキング

発行元:探究インテリジェンスセンター


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