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[レポート]ナイジェリアにおけるルールメイキングプロセス~正式な手続き、非公式な力学、市民参加~

本稿はJICA留学生インターンによる、RuleWatcherを活用したレポートです。各国の政策決定の過程、力学に焦点を置き、広くNGOや市民社会で活用いただくことを願い製作されています。


要旨

本レポートでは、開発途上国における効果的な政策立案と包括的なガバナンスに関する幅広い議論に貢献することを目的として、ナイジェリアのルールメイキングプロセスを検証している。

当国では、エリート層の交渉からロビー活動、伝統的権威に至る非公式ネットワークが、政策決定のペースと方向性を決定することが多いという。

市民社会も、透明性を確保する監視役として、また提言・協議・時には抗議活動を通じて法形成に積極的に関与する主体として、その位置を確立させている。しかし実際のルールメイキングへの参加はというと、情報へのアクセス制限、官僚機構の不透明性、政治的庇護といったことにより、依然として阻害されている。


著者であるファティマ・アウエザ・モハメッドは、「法律が公共の利益を反映し、持続可能な開発に貢献することを確保するには、政府機関、市民社会、市民間のより大きな連携が不可欠である」と結論づけている。



筆者 ファティマ・アウエザ・モハメッド

発行日 2025年11月25日

テーマ:ルールメイキング

発行元:探究インテリジェンスセンター


PDFダウンロードはこちら(日・英)


著者について

著者はナイジェリア出身で、経済政策・ガバナンス・持続可能な開発の分野を専門とする。ナイジェリアでデータアナリストとして、調査・データ解釈・政策分析の経験を積んだ後、東京国際大学で経済学の修士号を取得。現在は(株)オシンテックでインターンとして働いている。

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