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北欧のサステナブル・テック・バナナから日本への招待状

発行日:2023年3月

執筆者:Anders Olshov


(全34ページの読みやすさに配慮した雑誌風のレポートです。)


レポート概要:

北欧と日本が連携を深めることで、循環型経済に貢献していくことができる。そのための動きはすでに存在しており、今こそ、連携を深める時である。スウェーデンのシンクタンク Intelligence Watch の設立者、 エコノミストオブザイヤーなどにも輝く Anders Olshov が執筆したレポートです。(なお、TICからの返答レポートが存在します。)



導入:

多くの人がまだ中国を注視していた頃、インテリジェンス・ウォッチは、1980年代のアジアの経済大国にもう一度目を向けるべき時が来たと主張する1編のレポートを発表した。


その主張は、EUと日本のより緊密なパートナーシップの精神と、民主主義国と権威主義政権の対立の激化を特徴とする新しい地政学的状況を意識し、2019年11月の「Business relations Skåne-Japan」というレポートで提起された。さらにそのレポートでは、南スウェーデン/北欧の双子都市であるマルメ市とルンド市と日本との間の広範なビジネスおよび研究関係を構築することも提案。デンマークのコペンハーゲン空港から車や電車で12〜13分のスウェーデンのマルメ市に、北欧全体の拠点となる「ジャパン・ハウス」を作ることで、これらを発展させることができると主張したのである。


当該レポートの2023年版となる本レポートでは、Brexitの影響や、住民が流ちょうな英語を話すことを考えると、日本企業にとって、人口4億4800万人の大きなEU市場への自然なエントリーポイントとして、北欧を検討する価値があることを主張するものである。ヨーロッパのシリコンバレーとも呼ばれるこの地域ーその形状よりスカンジナビアのサステナブル・テック・バナナと呼ぶことにしようーは、カリフォルニアのシリコンバレーをよりサステナブルにしたもので、世界のイノベーションをリードしている。したがって、このレポートはより不確実な世界秩序の中で、パートナーと共に発展し、多様化するために刺激を受けながら、ビジネスを拡大することを推奨するものでもある。





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