サスティナビリティ技術設計機構が主催するオンライン・コラム討論「談論風爽」にて
当センター研究員が下記の発表をしました。
小林誠道「結局、どうして苦しいのか-『若者を取り巻く不安』のしくみ」
2024/6/11(火)
発表要旨
様々な観点より、放らつに語られがちな「若者論」。
行き過ぎればその中身は、現代社会の苦しみや病理の根本を特定の世代へと収束させようとするものになりかねない。
現代の不安に対する”処世術”として、若者世代が共通して特徴的な「安全確保」を目的とした行動を取ると仮定し、若者が不安を持っている理由を、若者を取り巻く社会から考察しようと試みた。今回はその足がかりとなる発表である。
自らがZ世代であるというアイデンティティを持つからか、はたまたそうした議論の参加者における若者の不在を嘆いてか、現代社会の問題を新たな視点から斬り込む「若者の社会学」として検討するべく、議論の種を提供することを試みている。
談論風爽について:コロナ禍の2021年にスタートした一般社団法人サステイナビリティ技術設計機構が主催するオンライン・コラム討論。コラマーと呼ぶ話題提供者が、10~20分分程度で話題を提供。それをもとにオンライン参加者とコラマーが意見交換を行う。2か月開催し、1か月充電期間を空けるというスタイルですでにSeason17を迎えている。もともと「循環」をテーマにした内容が多かったが、現在では文化・哲学といった話題など多岐にわたり、とかく自身の専門の内側に閉じがちなアカデミアの参加者にとっては、気づきと刺激の多い場として評判になっている。