top of page

探究インテリジェンスセンター(TIC)は、全く新しい社会人向け教育をともなう「ソーシャルシンクタンク」です。

 

TICの考えるソーシャルシンクタンクとは、個人の視点から生まれた問題意識や関心が芽生えた課題を、専門家も市民も交えた多様な観点から探究し、社会に投げかける場です。活動に寄与する調査・分析を行い広く市民に情報共有や対話の場がもたらされることで、政策提言がより民主化される状態を目指します。TICは、自らのやりたいことを軸に、社会のありたい姿を目指す社会人を探究インテリジェンスプログラムで応援し、その修了生やセンターの研究員、フェローを中心に発信を行っています。

Our Rep.

炭谷俊樹

​代表・講師

マッキンゼーから教育界へ。

先端的な探究学習の実践者としての長きに渡る功績を世界的に讃えられ、2022年 Education 2.0 “Outstanding Leadership Award” 受賞。

ラーンネット・グローバルスクール 代表

神戸情報大学院大学 学長​

Masato.jpeg

小田真人

センター長・講師

インテリジェンスを導くためのWebツールRuleWatcherを開発、ユネスコから世界の倫理的AIプロジェクトに日本で唯一選定。世界初のソリューションは国連や政府などでも活用される。

株式会社オシンテック

代表取締役

神戸情報大学院大学 客員教授

Special Talk

Masato-Sumi_edited.jpg
調べることと、答えを出すことを混同しがち。

小田:このところ「答えのない課題に対して自ら答えを出せ」と言われるようになりましたね。しかし、私たちは幼少期から何らかの「正答を出すことでの評価」を受け、外からの期待に応える努力をしてきました。ここに大きな学びの溝がありますね。

炭谷:そうですね。いまや、知らないことを調べることは、昔より格段に楽になりました。たとえば2021年にノーベル物理学賞を受賞したのは誰か、というような調べればわかる「正解のあること」は、多くの人にとってさほど難しい問題ではなくなりましたからね。そこを基準とした評価が古いと、教育界ではようやく言われるようになってきました。

小田:子どもたちの学びはある程度変わりつつありますが、大人世代は、長年の教科書的な「正解のある学び」に親しんだ結果、自分で考えて答えを出す、という当たり前が見えなくなっているように思います。

炭谷:最近よくある傾向ですね。進めようか迷っている事業や企画に対してのYesとNoは、調べてわかるものではなく、「考えて答えを出す」ことがらですが、「似たような立場の人は?」「その道の権威は?」などと、延々と答えを外部に探してしまう。どのような要件を満たせば進めるのか。どの程度までリスクを許容できるのか。自分の軸を決めてから検索するべきなんですが、調べるのと答えを出すのを混同してしまう。

自分の頭で考えろと言われても・・・。

小田:よく「自分の頭で考えろ」という言葉を耳にしますが、慣れ親しんだ正解探しから脱却できない人は、いったいなにから始めればいいのか戸惑うと思います。炭谷さんは長年の探究教育実践の中で、そのカギになる部分はどう表現されますか。

炭谷:一言で言うなら好奇心でしょうね。

​20年以上の探究教育を通じて、自らの好奇心、やりたい、知りたいという気持ちがひとを劇的に変えていくという現場をずっと見てきました。これは、なにも子供に限ったことではなく、大人も同じです。ひとたびそのエンジンに火が付くと、能動的に考え、行動できるようになっていきますから。

課題解決型のビジネスが
続々誕生してきた。

小田:いま、環境や人権など地球規模の課題が目立ってきました。すべて今はじまったわけではなく、ずいぶん以前から起きていたことではありますが、気候変動問題などを軸にして急速に世界的な共通認識になってきましたね。

炭谷:そうですね。最近は特に、環境問題や社会問題の解決を目的としたビジネスが続々と立ち上がっているところにも表れていますね。

小田:ええ。それ自体はとてもいいことなのですが、環境や社会の課題はどれ一つとして単独ではなく、状況が複雑に絡み合っています。ところが、シングルイシューの解決にのみ力点のあるビジネスも多く見かけます。たとえば、脱炭素に注力するあまりに資源問題や食糧問題をないがしろにするような。

炭谷:なるほど。より幅広い問題意識と、それに見合った知識が必要ですね。

国際動向の「崖」が見えない。

小田:そう思います。そういうトレードオフになる関係もそうですし、国際動向への目もまた必要です。日本人はどうしても日本語情報だけに留まる傾向があり、これだけ翻訳技術が発達したいまでも、もともと日本語で書かれた記事を読もうとする傾向があります。そうすると、自分が行おうとしているビジネスの先に、国際動向の「崖」があったとしても気づかない。良かれと思って推進した技術開発が、世界のルールで否定されるというケースも実際に目にしてきました。

炭谷:小さなビジネスであったとしても、国内の状況だけしか関係ない、というものはこれからほとんどなくなるでしょうから、国際動向の読み解きは重要ですね。

インテリジェンスを
学べる場所がなかったから。

真人:国際動向を読み解くという部分についてはなかなか日本において学べる環境がありません。だからこそ、それを提供するTICの「探究インテリジェンス」はこれからの活躍のカギになると思っています。

炭谷:そうですね。TICが提唱する探究的な学びの場では、一人ひとりが持つ好奇心・探究心あるいは違和感を原動力に、周囲と協力し、仮説検証しながら思いを実現していきますから。自分の中に潜んでいる情熱に火をつけて発露し、新しい時代を創るリーダーがどんどん産まれることを期待しています。​

TIC Room 2

Contact

Tankyu Intelligence Center

​OSINTech Inc.

​Kobe city Hyogo JAPAN

  • Facebook
  • Youtube
bottom of page